症状

子どもの発熱 — 考えられる原因・年齢別の受診目安・救急受診すべきサイン

お子さまの発熱は、ご年齢と症状の重みによって対応が大きく異なります。特に生後3か月未満で38.0℃以上の発熱は、時間に関わらず直ちに小児科受診が必要です。けいれん・意識レベルの低下・水分摂取困難・呼吸困難を伴う場合も、夜間休日を問わず救急受診を検討してください。原因の多くはウイルス感染症(風邪・RSウイルス・インフルエンザ・新型コロナ・アデノウイルス・突発性発疹など)ですが、溶連菌感染症や尿路感染症など治療が必要な細菌感染症が含まれることもあります。八丁堀3丁目クリニック(宝町駅A4出口から徒歩3分)では、発熱外来の予約枠で迅速検査を含む診療に対応しています。

監修: 石田 和也(院長)公開日: 最終更新日:

こんな症状ありませんか?

以下のいずれかに該当する場合は、八丁堀3丁目クリニックの発熱外来へのご予約をご検討ください。保護者の方へのチェックリストです。

  • 37.5〜38℃以上の発熱が24時間以上続いている
  • 咳・鼻水・のどの痛みを伴う
  • 下痢・嘔吐を伴う
  • 発疹が出ている
  • いつもより機嫌が悪い・ぐずりが強い
  • 食欲が落ちている・水分摂取が減っている
  • 保育園・幼稚園・学校で感染症が流行している
  • 家族が同じような症状で体調を崩している

考えられる原因

お子さまの発熱の多くはウイルス感染症によるもので、1〜3日程度で自然に改善するケースが大半です。しかし、治療が必要な細菌感染症や、特定の対応が必要なウイルス感染症が背景にある場合もあります。

よくあるウイルス感染症

  • 一般的な風邪(ライノウイルス・コロナウイルスなど) — 咳・鼻水を伴う発熱
  • インフルエンザ — 突然の高熱・関節痛・倦怠感(冬場に流行)
  • RSウイルス感染症 — 乳児で重症化しやすく、ゼーゼーや鼻翼呼吸を伴う
  • 新型コロナウイルス感染症 — 発熱・咳・鼻水・倦怠感
  • アデノウイルス感染症 — 高熱が4〜5日続く・のどの腫れ・結膜炎を伴う
  • 突発性発疹(HHV-6/HHV-7) — 生後6か月〜2歳に多く、3〜4日の高熱の後に発疹
  • 手足口病・ヘルパンギーナ — 夏場に流行、口内や手足の発疹

治療が必要な細菌感染症

八丁堀3丁目クリニックでは、院内でインフルエンザ・新型コロナ・溶連菌・アデノウイルス・RSウイルスの迅速検査に対応しており、当日に診断と治療方針をお伝えできます。

  • 溶連菌感染症 — のどの痛み・発熱・イチゴ舌。抗菌薬による治療が必要
  • 尿路感染症 — 乳児の発熱で意外と多く、尿検査が必要
  • 中耳炎 — 耳を触る・不機嫌を伴う発熱
  • 肺炎・気管支炎 — 呼吸が苦しい、咳が激しい

受診の目安 — 年齢別の判断基準

お子さまの発熱は年齢によって受診の目安が大きく異なります。以下の基準を参考にしてください。

生後3か月未満

38.0℃以上の発熱は、時間に関わらず直ちに受診してください。この時期は免疫系が未熟で、重症感染症(敗血症・髄膜炎・尿路感染症など)のリスクが高く、症状がはっきりしないまま悪化することがあります。夜間・休日であれば救急外来を受診してください。八丁堀3丁目クリニックでも内科・小児科として受診いただけますが、この月齢の発熱については小児科専門医療機関への紹介対応が中心になります。

生後3か月〜1歳未満

38.5℃以上の発熱に加え、以下のいずれかに該当する場合は受診をお勧めします:

  • 哺乳力が明らかに落ちている(いつもの半分以下)
  • ぐったりして機嫌が悪い
  • 水分が取れない、おしっこの回数が減った
  • 発熱が24時間以上続く

1歳〜3歳

38.5℃以上の発熱が24時間以上続く場合、または以下を伴う場合は受診してください:

  • 食欲不振・水分摂取の低下
  • 機嫌不良、ぐったりしている
  • 咳・鼻水・のどの痛みを伴う
  • 下痢・嘔吐を伴う

3歳以上(幼児・学童)

以下のいずれかに該当する場合は受診をご検討ください:

  • 38.5℃以上が2日以上続く
  • 元気がない、食欲がない、水分が取れない
  • 咳が強い、呼吸が苦しそう
  • 腹痛や頭痛を伴う
  • 発疹が出ている

共通の注意

上記基準に関わらず、保護者の方が「何かおかしい」と感じた場合は、その直感を信じて受診してください。保護者の観察は最も重要な情報源です。

何科を受診すべきか

お子さまの発熱は、以下の基準で受診先を判断してください。

  • かかりつけの小児科または小児科を標榜している内科 — 日常的な発熱(風邪・胃腸炎など)の多くはこちらで対応できます
  • 救急外来・小児救急 — 緊急サイン警告ボックス該当時、生後3か月未満、けいれん、意識レベル低下など
  • #8000(こども医療でんわ相談) — 受診の判断に迷ったとき(看護師・小児科医が相談に応じます)

八丁堀3丁目クリニックでの小児発熱診療の流れ

八丁堀3丁目クリニックは、2022年10月の開院以来、内科・小児科として継続的にお子さまの診療を行っています。オフィス街であると同時に子育て世帯も多い八丁堀エリアで、発熱を含む日常的な小児診療に対応しています。

ご予約

発熱外来の予約枠で承ります。Web予約・公式LINEからの予約サイト・お電話(03-6222-2772)でご予約ください。予約時に「発熱外来」をお選びください。

来院時の動線

八丁堀3丁目クリニックは八丁堀医療ビル2階にあり、入口は1つです。発熱のお子さまを受付時にお伝えいただければ、受付後すみやかに処置室へご案内し、一般の待合スペースと分離します。ベビーカーのまま2階までエレベーターでお越しいただけます。

問診・診察

発熱の経過(いつから・最高体温・解熱剤の使用)、咳・鼻水・下痢・嘔吐などの症状、食事・水分摂取の状況、予防接種歴・既往歴をお伺いします。診察では聴診・のどの観察・お腹の触診を行います。

迅速検査と治療方針

必要に応じて、インフルエンザ・新型コロナ・溶連菌・アデノウイルス・RSウイルスの迅速検査を院内で実施し、15〜30分程度で結果をお伝えします。診断結果に基づき、粉薬・シロップ・坐薬などお子さまが服用しやすい形で処方します。家庭での注意点(水分摂取・解熱剤の使い方・受診のタイミング)もご説明します。

専門医療機関への連携

肺炎・脱水・けいれん・髄膜炎の疑い・入院治療が必要な場合、または小児科専門医による精査が必要な場合は、連携先の小児科専門医療機関(聖路加国際病院など)へ速やかに紹介いたします。

よくあるご質問

Q. 子どもの発熱は何度から受診すればよいですか?

A. 年齢によって基準が異なります。生後3か月未満は38.0℃以上で時間を問わず直ちに受診、3か月〜1歳は38.5℃以上に加えて機嫌不良・哺乳力低下があれば受診、1〜3歳は38.5℃以上が24時間以上継続する場合、3歳以上は38.5℃以上が2日以上継続する場合、がそれぞれの目安です。ただし、保護者の方が「何かおかしい」と感じた場合は、基準に関わらず受診をご検討ください。

Q. 発熱だけで他の症状がなくても受診すべきですか?

A. 生後3か月未満の発熱は必ず受診してください。それ以外の年齢では、機嫌が良く水分が取れていれば、まず1日様子を見ていただいても問題ない場合が多いです。ただし、熱が24時間以上続く、機嫌が悪い、食欲が落ちているなどがあれば、八丁堀3丁目クリニックの発熱外来までご相談ください。

Q. 解熱剤はいつ使えばよいですか?

A. 解熱剤は、38.5℃以上でお子さまがつらそうにしている時に使用してください。熱そのものが悪いわけではなく、発熱は体がウイルスや細菌と戦っているサインです。解熱剤で熱を下げても病気の治りは早くなりません。機嫌が良く水分が取れていれば、急いで使う必要はありません。市販のアセトアミノフェン(カロナール・アンヒバなど)は安全に使えます。解熱剤の適切な種類・用量については、診察時に体重に合わせてご案内します。

Q. 水分はどのくらい取らせればよいですか?

A. 発熱時は通常より多くの水分が必要です。経口補水液(OS-1など)、麦茶、りんごジュースを薄めたもの、お味噌汁の上澄みなどを、少量ずつ頻回に与えてください。6時間以上おしっこが出ていない、口が乾いている、涙が出ない、皮膚の張りがないなどの脱水サインがあれば、速やかに受診してください。

Q. 予防接種の後の発熱はどうすればよいですか?

A. 予防接種後24〜48時間以内の38℃程度の発熱は、ワクチンに対する正常な免疫反応であることが多く、1〜2日以内に自然に改善します。機嫌が良く水分が取れていれば、解熱剤で対応しながら様子を見てください。ただし、39℃以上の高熱・けいれん・ぐったりする・3日以上熱が続く場合は、別の感染症が合併している可能性もあるため、八丁堀3丁目クリニックまたは救急外来を受診してください。

Q. 保育園・幼稚園・学校にはいつから行けますか?

A. 一般的な風邪では、解熱後24時間が経過し、食欲・機嫌が回復していれば登園・登校可能とされることが多いです。ただし、インフルエンザは発症後5日かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで、溶連菌感染症は抗菌薬開始から24時間経過、水痘はすべての発疹がかさぶたになるまで、と感染症ごとに登園・登校停止の基準が異なります。診断時に診察医が登園・登校の目安と、必要な場合は治癒証明書の書式についてご案内します。

参考文献

  1. 日本小児科学会「こどもの救急(#8000の利用方法)」
  2. 日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会「各種ガイドライン」
  3. 厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン」
  4. 文部科学省「学校保健安全法施行規則「学校において予防すべき感染症の種類」」