健診でHbA1c・血糖値を指摘されたら — 糖尿病専門外来の初診

石田 和也 院長
院長石田 和也

健康診断で「HbA1cが高い」「血糖値の再検査が必要」と言われても、症状がなく、すぐ受診すべきか迷う方は少なくありません。この記事では、初めて指摘を受けた方に向けて、結果の考え方と八丁堀3丁目クリニックの糖尿病専門外来を受診する際の準備をご案内します。

HbA1cだけで糖尿病の診断は確定しません

HbA1c(ヘモグロビンA1c)は、過去1〜2か月程度の平均的な血糖状態を反映する指標です。直前の食事による影響を受けにくいため、健康診断や糖尿病の経過確認に広く使われています。

HbA1c 6.5%以上は「糖尿病型」に該当する大切な受診の目安ですが、HbA1cを1回測っただけで糖尿病の診断が確定するわけではありません。血糖値、症状、過去の検査結果などを合わせて判断し、別の日の再検査や追加検査が必要になる場合があります。

また、貧血、出血後、急な血糖状態の変化などでは、HbA1cと実際の血糖状態が一致しないことがあります。健診結果の一部だけで「問題ない」「糖尿病である」と自己判断せず、結果票全体を医師と確認することが大切です。

症状がなくても受診を先延ばしにしないでください

2型糖尿病は、初期には自覚症状が乏しいことがあります。一方、のどの渇き、飲水量・尿量の増加、急な体重減少、強い倦怠感などがある場合は、健診結果と合わせて早めにご相談ください。

吐き気・嘔吐、腹痛、意識がぼんやりするなどの症状を伴う場合は、通常の予約を待たず救急受診が必要です。詳しくはのどの渇き・頻尿の受診目安をご確認ください。

初診時にあると役立つもの

すべてをそろえる必要はありませんが、次の資料があるとこれまでの変化を確認しやすくなります。

  • 今回の健康診断結果票
  • 過去の健康診断や血液検査の結果(お持ちの場合)
  • マイナンバーカード(マイナ保険証)または資格確認書
  • お薬手帳、服用中の薬が分かる資料
  • 最近の体重変化、食事・運動・勤務時間などのメモ(任意)

糖尿病の家族歴も診療の参考になるため、分かる範囲でお聞かせください。

初診で確認すること

健診結果と体調の確認

指摘された数値、過去の推移、体重変化、のどの渇きや頻尿などの症状、服用中の薬、生活状況を確認します。健康診断の判定記号や受診時期の指示は健診機関ごとに異なるため、結果票に書かれた内容も一緒に確認します。

必要な検査を個別に相談

検査項目は、健診結果、症状、過去の病気や服薬状況に応じて医師が判断します。全員に同じ検査を行うわけではありません。

八丁堀3丁目クリニックでは、血糖値とHbA1cを院内で測定し、約10分を目安に結果をご説明できます。その他の血液検査や尿検査などを行う場合は、検査ごとに結果が出る時期が異なります。

診断と治療方針を相談

結果を総合して、再検査や経過確認が必要か、食事・運動の見直しや薬物療法を始めるかを相談します。治療目標や受診間隔は、年齢、病状、合併症、低血糖リスク、生活状況などによって異なります。

インスリンは「特別な人だけの治療」ではありません。1型糖尿病や病状によっては、初診時からインスリン治療を検討する場合があります。

八丁堀3丁目クリニックで相談できること

八丁堀3丁目クリニックでは、2型糖尿病に加えて1型糖尿病の診療に対応しています。CGM(持続血糖測定器)は導入から継続管理まで行い、インスリンポンプは現在の治療内容やご希望を確認したうえで、対応についてご相談いただけます。

糖尿病の詳しい診療内容や合併症評価については、糖尿病の診療ページをご覧ください。

オンライン診療と対面診療の使い分け

糖尿病についてオンラインで初診をご相談いただくことも可能です。ただし、診断や治療方針を決めるために診察、血液検査、尿検査などが必要な場合や、病状によっては対面受診をご案内します。その後も、必要な検査と病状に応じて対面診療とオンライン診療を組み合わせます。

Web予約では「糖尿病内科」を選択できます。予約方法に迷う場合は、一般のWeb予約からご確認ください。

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参考資料

監修: 神野 晃介(副院長)