冬に血圧が上がったら、薬の見直しは必要?治療中の方の相談ポイント
血圧の薬を飲み続けているのに、寒くなってから以前より高い値が出る。「冬だけ薬を増やした方がよいのか」「今の薬が合わなくなったのか」と迷うことがあるかもしれません。
薬の見直しが必要かは、家庭血圧の経過、実際の服薬状況、体調などを合わせて医師と確認します。冬になったことや、1回の測定値だけで、自分で薬の量や飲む時間を変えないでください。
突然の激しい頭痛、強い胸・背中の痛み、急な息苦しさ、片側の手足に力が入らない、ろれつが回らない、意識がおかしいなどの症状がある場合は、薬の相談やWeb予約を待たず、119番で救急車を要請してください。
冬になったら、血圧の薬を増やすのでしょうか?
寒さは血圧が上がる一因ですが、冬になったという理由だけで、全員に同じ薬の変更をするわけではありません。医師は、これまでの血圧と今の値、症状、薬を飲んだ状況などを確認して、治療の進め方を相談します。
「高い値が出たので、余っていた薬を追加した」「翌朝に多めに飲んだ」といった自己調整は避けてください。反対に、低い値が出たときや体調が悪いときも、自分で中止・減量せず、対応を医療機関へ相談しましょう。あらかじめ担当医から個別の指示を受けている場合は、その指示を確認してください。
治療の目標や、連絡する血圧の目安を伝えられている方は、その内容も診察時に確認できます。
見直しの相談では、まず何を確認するのでしょうか?
1.1回の値より、これまでとの違いと続き方
いつ頃から高くなったか、朝と夜で違うか、普段と比べてどのように変わったかを確認します。測定日時と値が分かる、手元の記録をお持ちください。高かった値を除外せず、測れなかった日も含めて、そのまま伝えることが役立ちます。
測定条件によって値が変わることもあります。姿勢や測るタイミングなどの詳しい確認は、家庭血圧の測り方と受診の目安をご覧ください。
2.処方された内容と、実際の飲み方
薬の名前・量・回数だけでなく、実際に飲んでいる時間、飲み忘れ、飲み続けるうえで困っていることも伝えてください。「忙しくて飲めない日があった」「飲んだ後の体調が気になる」なども、治療を相談するための情報です。
飲み忘れた分をどうするかは、薬によって対応が異なります。まとめて飲むなどの自己判断をせず、処方した医療機関や薬剤師へ確認してください。
3.ほかの薬と、最近の生活・体調の変化
ほかの医療機関の処方薬、市販のかぜ薬・痛み止め、漢方薬、サプリメントなども、使用しているものを伝えてください。血圧や治療に関係するものがあるため、血圧の薬だけを見て判断するのではなく、全体を確認します。お薬手帳や、薬の名前が分かるものが役立ちます。
食事・飲酒・睡眠・活動量、最近の体調の変化も、分かる範囲でお話しください。新しい薬を使い始めた時期と血圧が変わった時期が分かれば、合わせて伝えましょう。
次の予約日まで待つか迷ったら
普段より高い状態が続く、いつもと大きく違う値が出る、担当医から伝えられた連絡の目安を超える、体調の変化がある場合は、次回予約まで待つかも含めて医療機関へ連絡し、受診時期を相談してください。
血圧の記録を一定の日数そろえるまで、相談を待つ必要はありません。記録が少ない場合も、今分かる値や症状、薬の状況を伝えられます。冒頭に挙げた急ぐ症状がある場合は、通常の予約ではなく119番を利用してください。
八丁堀3丁目クリニックの高血圧の診療案内では、継続的な血圧管理についてご案内しています。
薬の量だけでなく、原因の確認が必要になることもあります
血圧が高い理由は、寒さだけとは限りません。医師は、服薬や生活の状況、これまでの病歴などから、追加の確認が必要かを判断します。必要に応じて、腎臓やホルモンに関係する病気などが血圧に影響していないかを調べる場合もあります。
検査の内容は、診察で得られた情報に合わせて選びます。冬に高くなった方全員に、同じ検査を行うということではありません。八丁堀3丁目クリニックでは、精密検査が必要な場合、連携する医療機関への紹介も含めて診療を進めます。
他院で薬を処方されている方が相談するときは
八丁堀3丁目クリニックでは、他院で治療中の疾患についてのご相談も受け付けています。現在の通院先、処方されている薬、相談したいことをお伝えください。
お薬手帳、手元の家庭血圧の記録、これまでの検査結果など、経過が分かるものがあると相談の助けになります。紹介状は必須ではありませんが、お持ちの場合はご持参ください。詳しくはよくあるご質問をご確認ください。
薬の変更や今後の通院については、現在の治療経過を確認したうえで相談します。受診前に、自分で現在の薬をやめたり、別の薬を追加したりしないでください。
八丁堀で、高血圧治療の相談をするには
寒くなってから血圧が変わった、今の治療について相談したい。そのようなときは、手元の記録と薬の情報をもとに、気になることをお話しください。
初めて受診される方は、マイナ保険証または資格確認書と、お持ちのお薬手帳・検査結果・紹介状などをご用意ください。予約方法や持ち物は初診のご案内で確認できます。
参考情報
- 日本高血圧学会「冬こそ血圧朝活!」
- 日本高血圧協会「降圧薬は一生飲み続けますか?」
- 国立長寿医療研究センター「お薬、きちんと飲めていますか?」
- 日本内分泌学会「二次性高血圧症(腎血管性高血圧を含む)」
- 厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」
執筆・医学監修: 石田 和也(院長)