抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイドなどの標準治療を行っても症状を十分に抑えきれない重症スギ花粉症の方に対して、保険適用の抗 IgE 抗体療法「ゾレア注射(一般名オマリズマブ)」に対応しています。
ゾレア注射とは
ゾレアは、アレルギー反応の起点となる IgE 抗体の働きを抑える生物学的製剤です。2019 年 12 月に重症スギ花粉症への保険適用が認められ、鼻アレルギー診療ガイドライン 2024 年版でも重症例に対して「強く推奨」と位置づけられています。
花粉飛散期(おおむね 1〜4 月)に合わせて、2 週間または 4 週間ごとに皮下注射を行い、そのシーズンの症状を抑え込む季節治療です。
対象となる方
保険適用には、12 歳以上であること、抗ヒスタミン薬と鼻噴霧用ステロイドを併用しても症状を十分にコントロールできないこと、血液検査でスギ特異的 IgE 抗体が一定以上陽性であること、血清総 IgE 値と体重が適応範囲内であることなど、複数の条件を満たす必要があります。
事前に血液検査での適応判定が必要ですので、重症スギ花粉症でゾレア注射をご検討の方は、翌シーズンに備えて前年のうちに受診・検査を済ませておくことをおすすめします。
費用の目安
3 割負担の場合、月あたりの薬剤費自己負担は少ない方で月 3,000〜4,000 円程度、多い方で月 40,000〜50,000 円程度と、投与量(体重と総 IgE 値で決定)によって幅があります。高額療養費制度の対象となる場合もあります。
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