症状
持続する頭痛 — 考えられる原因・受診の目安・何科を受診すべきか
頭痛が数日以上続く、または繰り返す場合、片頭痛・緊張型頭痛のほか、薬剤使用過多や全身の病気が隠れていないかを評価します。突然の激痛や神経症状は救急受診が必要です。救急のサインがなくても、初めての頭痛、いつもと違う頭痛、強さや頻度が増している頭痛は2週間待たずに対面でご相談ください。八丁堀3丁目クリニックでは、内科で初期評価し、必要に応じて専門医療機関へ紹介します。
救急受診を検討すべきサイン
以下のいずれかに該当する場合は、脳卒中や髄膜炎など命に関わる疾患の可能性があります。迷わず救急外来を受診してください:
- これまで経験したことのない激しい頭痛が突然始まった(「バットで殴られたような頭痛」)
- 頭痛に加えて意識がもうろうとする、手足の麻痺、ろれつが回らない
- 頭痛とともに高熱(38℃以上)と首のこわばりがある
- 頭を打った後の頭痛で、嘔吐や意識障害を伴う
- 頭痛が日に日に悪化し、嘔吐を伴うようになった
これらはくも膜下出血・脳出血・脳腫瘍・髄膜炎などの可能性があり、一刻を争います。
こんな症状ありませんか?
以下のような頭痛が続いている方は、背景に治療可能な疾患がある可能性があります。市販薬で我慢し続けるのではなく、受診をご検討ください。
- 頭痛が週に2回以上ある
- 頭痛薬(市販薬を含む)を使う日が増えている
- 朝起きた時に頭痛がある(起床時頭痛)
- 頭痛と同時にズキズキと脈打つ痛みがある
- 頭痛の前に目の前にチカチカした光が見える(閃輝暗点)
- 肩こり・首こりとともに頭が締めつけられる感じがする
- いびきをかく、または日中に眠気がある
- 健診で血圧が高いと指摘されたことがある
- 頭痛に加えて吐き気がある
考えられる原因・疾患
持続する頭痛の原因は多岐にわたります。多くは片頭痛・緊張型頭痛などの一次性頭痛ですが、頭痛薬の使いすぎ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、貧血・甲状腺疾患などの評価が必要な場合もあります。症状だけで原因を決めつけず、経過と診察から判断します。
緊張型頭痛
頭全体が締めつけられるような痛みが特徴です。長時間同じ姿勢で過ごすこと、ストレス、睡眠不足などが誘因になることがあります。日常生活への支障は片頭痛ほど大きくないことが多い一方、頻度が高くなる場合があります。
片頭痛
頭の片側(時に両側)にズキズキと脈打つ痛みが発作的に起こります。吐き気・光や音への過敏を伴うことが多く、日常生活への支障が大きい頭痛です。発作前に目の前にチカチカした光が見える「閃輝暗点」を経験する方もいます。20〜40代の女性に多い傾向がありますが、男性にも見られます。
頭痛と血圧上昇
軽度〜中等度の慢性高血圧は、通常は頭痛の直接の原因とは考えられていません。一方、急激で高度な血圧上昇に伴って頭痛が起こることがあります。血圧が180/120mmHg以上を目安とする高値で頭痛がある場合は、早急な医学的評価が必要です。意識の変化・手足の麻痺・ろれつの回りにくさ・胸痛・息苦しさなどを伴う場合は、救急車を要請してください。健診や家庭血圧で高値が続く場合は、頭痛の有無とは別に評価を受けましょう。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)による起床時頭痛
SASでは朝の起床時に頭痛を感じることがありますが、起床時頭痛だけでSASとは判断できません。大きないびき、睡眠中の無呼吸の指摘、日中の強い眠気などを伴う場合に、問診と検査を組み合わせて評価します。八丁堀3丁目クリニックでは自宅で実施できる簡易SAS検査に対応しています。
薬剤使用過多による頭痛(MOH)
もともと頭痛がある方で、頭痛が月15日以上あり、3か月を超えて頭痛薬を定期的に使いすぎている場合は、薬剤使用過多による頭痛(MOH: Medication Overuse Headache)を疑います。使用日数の目安は、単一成分の非オピオイド鎮痛薬(ロキソプロフェン・イブプロフェン・アセトアミノフェン等)で月15日以上、トリプタン・オピオイド・複合鎮痛薬で月10日以上です。自己判断で急に中止せず、薬の種類と使用日数を医師に伝えて相談してください。
受診の目安 — いつ病院に行くべきか
上記の救急受診のサインがなくても、初めての頭痛、いつもと違う頭痛、強さ・頻度が増している頭痛は、2週間待たずに早めの対面受診をご検討ください。安定した頭痛でも、以下に該当する場合は内科または頭痛を診療する脳神経内科・脳神経外科へご相談ください。
- 数日たっても改善しない、または繰り返して生活や仕事に支障がある
- 頭痛に加えて吐き気・光や音への過敏がある
- 単一成分の鎮痛薬を月15日以上、またはトリプタン・複合鎮痛薬などを月10日以上、3か月を超えて使っている
- 起床時頭痛に加えて、大きないびき・無呼吸の指摘・日中の強い眠気がある
- 健診や家庭血圧で高い値が続いている
持続する頭痛は何科を受診すればよいか
持続する頭痛は、内科でも初期評価が可能です。頭痛の経過と神経症状を確認し、必要に応じて血圧測定や血液検査などで全身の病気が隠れていないかを調べます。
脳神経内科・脳神経外科は、頭痛そのものや神経の病気を専門的に診療します。初めて・いつもと違う頭痛、神経症状を伴う頭痛、診断が難しい場合、治療で十分に改善しない場合、CT/MRIなどの画像検査が必要な場合は、八丁堀3丁目クリニックから連携医療機関(聖路加国際病院等)へ紹介します。
八丁堀3丁目クリニックでは内科で頭痛を初期評価し、片頭痛には状態に応じてトリプタンを使用します。高血圧やSASが見つかった場合は、頭痛とは分けて必要な診療を行います。
八丁堀3丁目クリニックでの診療の流れ
八丁堀3丁目クリニック(東京都中央区八丁堀3-2-5 八丁堀医療ビル2F)は、宝町駅徒歩2分、八丁堀駅・京橋駅徒歩5分、新富町駅徒歩7分の4駅からアクセスできます。平日は19:00まで診療しており、Web予約・LINE予約に対応しています。救急のサインがない持続・反復する頭痛を、以下の流れで対面評価します。
1. 初診・問診(約15〜20分)
頭痛の性質(ズキズキ/締めつけ/重い痛み)・部位(片側/両側/後頭部)・持続時間・頻度・誘因・鎮痛薬の使用状況(月何日服用しているか)・既往歴・睡眠の状態をお伺いします。Web予約またはLINE予約に対応しています。
2. 検査
問診と診察の結果に応じて、以下の検査から必要なものを選びます。
- 血圧測定: 診察室血圧に加え、必要に応じて家庭血圧測定を指導します
- 血液検査: 貧血・甲状腺機能・炎症反応等の評価
- 心電図: 高血圧の合併症評価
- 動脈硬化検査(ABI/CAVI): 高血圧が疑われる場合に実施
- 簡易SAS検査: いびき・日中の眠気を伴う場合、提携業者から検査機器をご自宅へ郵送します。使用後の機器も郵送で返却していただき、解析結果が届き次第、次回の診察でご説明します
3. 診断・治療方針のご説明(再診時)
CT/MRI検査が必要と判断された場合は、連携医療機関(聖路加国際病院等)へ紹介状を作成いたします。検査結果をもとに、頭痛のタイプと背景疾患の有無を判断し、治療方針をご説明します。
- 緊張型頭痛: 誘因や生活上の注意点を整理し、症状に応じた対応を相談
- 片頭痛: 発作時には状態に応じてトリプタンを使用。診断が難しい場合や十分に改善しない場合は専門医療機関へ紹介
- 頭痛薬の使用日数が多い場合: 薬の種類・使用日数・頭痛の頻度を確認し、対応を相談
- 高血圧・SASなどが見つかった場合: 頭痛の原因と決めつけず、それぞれの診断に基づいて治療
4. 必要に応じた再評価・紹介
治療後の経過を確認し、症状が変化した場合は改めて評価します。診断が難しい場合、十分に改善しない場合、画像検査や専門治療が必要な場合は、頭痛を診療する専門医療機関へ紹介します。
よくあるご質問
Q. 頭痛はどのくらい続いたら病院に行くべきですか?
A. 突然の激痛、意識の変化、麻痺、ろれつの回りにくさ、高熱と首のこわばりなどがあれば救急受診してください。救急のサインがなくても、初めての頭痛、いつもと違う頭痛、強さや頻度が増している頭痛は2週間待たず、早めの対面受診をお勧めします。数日たっても改善しない、繰り返して生活に支障がある場合もご相談ください。
Q. 持続する頭痛で何科を受診すればいいですか?
A. 内科でも初期評価が可能です。脳神経内科・脳神経外科は頭痛や神経の病気を専門的に診療します。八丁堀3丁目クリニックでは対面で症状を確認し、診断が難しい場合、十分に改善しない場合、CT/MRIなどが必要な場合は連携医療機関へ紹介します。
Q. 頭痛薬を飲み続けるのは問題ありますか?
A. 使用日数が多い場合は注意が必要です。もともと頭痛があり、頭痛が月15日以上ある方で、単一成分の非オピオイド鎮痛薬を月15日以上、またはトリプタン・オピオイド・複合鎮痛薬を月10日以上、3か月を超えて使用している場合は、薬剤使用過多による頭痛(MOH)を疑います。自己判断で急に中止せず、薬の種類と月の使用日数を医師に伝えてください。
Q. 頭痛の検査ではどんなことをしますか?
A. 問診と診察を行い、必要に応じて血圧測定、血液検査(貧血・甲状腺機能・炎症反応等)、心電図、動脈硬化検査(ABI/CAVI)などを選びます。いびき・無呼吸の指摘・日中の眠気がある場合は、自宅で行う簡易SAS検査を検討します。検査機器は提携業者からご自宅へ郵送し、使用後も郵送で返却していただきます。解析結果が届き次第、次回の診察でご説明します。
CT/MRI検査は院内では実施できませんが、必要な場合は連携医療機関(聖路加国際病院等)へ紹介状を作成いたします。
Q. 持続する頭痛の背景にある可能性がある病気は何ですか?
A. 多いのは緊張型頭痛と片頭痛です。ほかに薬剤使用過多による頭痛、睡眠時無呼吸症候群、貧血、甲状腺疾患などを評価する場合があります。軽度〜中等度の慢性高血圧は通常、頭痛の直接原因ではありませんが、急激で高度な血圧上昇に伴う頭痛には緊急評価が必要です。頭痛の特徴だけで自己診断せず、診察を受けてください。
Q. 持続する頭痛はオンライン診療で相談できますか?
A. 初めての頭痛、いつもと違う頭痛、悪化している頭痛は、神経症状の確認や血圧測定などが必要なため、対面での受診をお勧めします。現時点では、頭痛日誌の確認や頭痛薬の処方調整を目的としたオンライン再診は行っていません。対面受診はWebまたはLINEからご予約いただけます。