症状
持続する頭痛 — 考えられる原因・受診の目安・何科を受診すべきか
頭痛が数日以上続く、または週に数回以上繰り返す場合、片頭痛・緊張型頭痛などの一次性頭痛のほか、高血圧や睡眠時無呼吸症候群(SAS)が背景にある可能性があります。市販の鎮痛薬で対処し続けると薬剤使用過多による頭痛(MOH)を招くリスクもあるため、2週間以上頭痛が続く場合は内科への受診をお勧めします。八丁堀3丁目クリニック(東京都中央区八丁堀・宝町駅徒歩3分)では、頭痛の背景にある高血圧やSASの診断・治療に対応しています。
救急受診を検討すべきサイン
以下のいずれかに該当する場合は、脳卒中や髄膜炎など命に関わる疾患の可能性があります。迷わず救急外来を受診してください:
- これまで経験したことのない激しい頭痛が突然始まった(「バットで殴られたような頭痛」)
- 頭痛に加えて意識がもうろうとする、手足の麻痺、ろれつが回らない
- 頭痛とともに高熱(38℃以上)と首のこわばりがある
- 頭を打った後の頭痛で、嘔吐や意識障害を伴う
- 頭痛が日に日に悪化し、嘔吐を伴うようになった
これらはくも膜下出血・脳出血・脳腫瘍・髄膜炎などの可能性があり、一刻を争います。
こんな症状ありませんか?
以下のような頭痛が続いている方は、背景に治療可能な疾患がある可能性があります。市販薬で我慢し続けるのではなく、受診をご検討ください。
- 頭痛が週に2回以上ある
- 頭痛薬(市販の鎮痛薬)を月に10日以上飲んでいる
- 朝起きた時に頭痛がある(起床時頭痛)
- 頭痛と同時にズキズキと脈打つ痛みがある
- 頭痛の前に目の前にチカチカした光が見える(閃輝暗点)
- 肩こり・首こりとともに頭が締めつけられる感じがする
- いびきをかく、または日中に眠気がある
- 健診で血圧が高いと指摘されたことがある
- 頭痛に加えて吐き気がある
考えられる原因・疾患
持続する頭痛の原因は多岐にわたります。多くは命に関わらない一次性頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)ですが、高血圧やSASなどの生活習慣病が背景にあるケースも少なくありません。
緊張型頭痛
最も頻度の高い頭痛です。頭全体が締めつけられるような鈍い痛みが持続します。長時間のデスクワーク・ストレス・睡眠不足・肩こりが誘因となることが多く、オフィスワーカーに特に多い頭痛です。日常生活への支障は片頭痛ほど大きくありませんが、慢性化すると毎日のように続くことがあります。
片頭痛
頭の片側(時に両側)にズキズキと脈打つ痛みが発作的に起こります。吐き気・光や音への過敏を伴うことが多く、日常生活への支障が大きい頭痛です。発作前に目の前にチカチカした光が見える「閃輝暗点」を経験する方もいます。20〜40代の女性に多い傾向がありますが、男性にも見られます。
高血圧による頭痛
血圧が慢性的に高い状態が続くと、頭痛(特に後頭部の重い痛み)を感じることがあります。朝の起床時に頭痛が強い場合や、頭痛と同時にめまい・肩こりがある場合は、高血圧の関与を疑います。八丁堀3丁目クリニックでは血圧測定と動脈硬化検査(ABI/CAVI)に対応しています。
→ 高血圧の詳しい解説と八丁堀3丁目クリニックでの治療(/conditions/hypertension/)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)による起床時頭痛
SASでは睡眠中の無呼吸・低呼吸によって血中酸素濃度が低下し、朝の起床時に頭痛を感じることがあります。いびき・日中の眠気・熟睡感のなさを伴う場合はSASが頭痛の原因である可能性が高いです。八丁堀3丁目クリニックでは自宅で実施できる簡易SAS検査に対応しています。
→ 睡眠時無呼吸症候群の詳しい解説と八丁堀3丁目クリニックでの治療(/conditions/sleep-apnea/)
→ いびき・日中の眠気の診療(/symptoms/snoring-and-sleepiness/)
薬剤使用過多による頭痛(MOH)
市販の鎮痛薬(ロキソプロフェン・イブプロフェン・アセトアミノフェン等)を月に10日以上使用し続けると、かえって頭痛が慢性化・悪化する「薬剤使用過多による頭痛(MOH: Medication Overuse Headache)」を引き起こすことがあります。頭痛薬の使用頻度が高い方は、医師の指導のもとで減薬を行う必要があります。
受診の目安 — いつ病院に行くべきか
以下のいずれかに該当する場合は、内科への受診をお勧めします。
- 頭痛が2週間以上続いている場合: 緊張型頭痛の慢性化や、背景疾患(高血圧・SAS等)の可能性を評価する必要があります
- 頭痛薬を月に10日以上使用している場合: 薬剤使用過多による頭痛(MOH)のリスクがあり、専門的な減薬指導が必要です
- 朝起きた時に頭痛が強い場合: 高血圧やSASが背景にある可能性があります
- 頭痛に加えて吐き気・光過敏がある場合: 片頭痛の可能性があり、予防薬による治療が有効なことがあります
- いびき・日中の眠気を伴う場合: SASによる起床時頭痛の可能性があり、簡易SAS検査による評価が推奨されます
- 健診で血圧の異常を指摘されている場合: 高血圧による頭痛の可能性があります
持続する頭痛は何科を受診すればよいか
持続する頭痛の相談は、まず内科が適切です。頭痛そのものの評価に加えて、血圧測定・血液検査・心電図などで頭痛の背景にある全身疾患(高血圧・SAS・甲状腺疾患・貧血等)を評価することが重要だからです。
「頭痛は脳神経内科(神経内科)では?」というご質問をいただくことがありますが、脳神経内科は主に脳血管障害やてんかんなどの専門疾患を扱う診療科であり、慢性頭痛の初期評価は内科で十分に対応可能です。CT/MRI検査が必要な場合は、八丁堀3丁目クリニックから連携医療機関(聖路加国際病院等)へ紹介状を作成いたします。
八丁堀3丁目クリニックでは、内科として血圧管理・SASの診断治療を行いながら、頭痛の原因精査と治療を総合的に進めることが可能です。
八丁堀3丁目クリニックでの診療の流れ
八丁堀3丁目クリニック(東京都中央区八丁堀3-2-5 八丁堀医療ビル2F・都営浅草線 宝町駅A4出口より徒歩3分・JR京葉線 八丁堀駅A3出口より徒歩5分)では、以下の流れで持続する頭痛の原因精査と治療を行っています。
1. 初診・問診(約15〜20分)
頭痛の性質(ズキズキ/締めつけ/重い痛み)・部位(片側/両側/後頭部)・持続時間・頻度・誘因・鎮痛薬の使用状況(月何日服用しているか)・既往歴・睡眠の状態をお伺いします。Web予約またはLINE予約に対応しています。
2. 検査
頭痛の原因を評価するため、以下の検査を行います。
- 血圧測定: 診察室血圧に加え、必要に応じて家庭血圧測定を指導します
- 血液検査: 貧血・甲状腺機能・炎症反応等の評価
- 心電図: 高血圧の合併症評価
- 動脈硬化検査(ABI/CAVI): 高血圧が疑われる場合に実施
- 簡易SAS検査: いびき・日中の眠気を伴う場合、ご自宅で実施できる睡眠時無呼吸の検査を貸出します(費用: 3割負担で約3,000円)
3. 診断・治療方針のご説明(再診時)
CT/MRI検査が必要と判断された場合は、連携医療機関(聖路加国際病院等)へ紹介状を作成いたします。検査結果をもとに、頭痛のタイプと背景疾患の有無を判断し、治療方針をご説明します。
- 緊張型頭痛: 生活習慣の見直し(姿勢・運動・睡眠)+ 必要時に鎮痛薬・筋弛緩薬の処方
- 片頭痛: トリプタン製剤(発作時)や予防薬の処方。重症例や治療抵抗例は頭痛専門外来のある医療機関へご紹介
- 高血圧関連: 降圧薬による血圧コントロールで頭痛の改善を目指す
- SAS関連: CPAP治療の導入(起床時頭痛の改善効果が期待できます)
- MOH: 原因薬剤の減薬計画を策定し、段階的に離脱
4. 継続管理
頭痛日誌の記録をお願いし、1〜3ヶ月ごとに頭痛の頻度・強度の変化を評価します。高血圧やSASの管理も並行して行います。
よくあるご質問
Q. 頭痛はどのくらい続いたら病院に行くべきですか?
A. 頭痛が2週間以上続いている場合、または週に2回以上の頻度で起きている場合は受診をお勧めします。また、市販の鎮痛薬を月に10日以上使用している場合は、薬剤使用過多による頭痛(MOH)のリスクがあるため、使用頻度が高い時点で医師に相談してください。「たかが頭痛」と思われがちですが、高血圧やSASが背景にある場合は、頭痛の治療とともに心血管リスクの管理が必要になります。
Q. 持続する頭痛で何科を受診すればいいですか?
A. まず内科を受診してください。血圧測定・血液検査・心電図などで頭痛の背景にある全身疾患を評価します。八丁堀3丁目クリニックでは高血圧やSASの診断・治療に対応しており、頭痛の原因精査と治療を総合的に進めることが可能です。CT/MRIが必要な場合は連携医療機関へご紹介します。
Q. 頭痛薬を飲み続けるのは問題ありますか?
A. はい、注意が必要です。市販の鎮痛薬(ロキソプロフェン・イブプロフェン等)を月に10日以上使用し続けると、薬剤使用過多による頭痛(MOH)を引き起こすことがあります。頭痛薬を飲んでも効きにくくなった、または薬が切れるとすぐ頭痛が戻るという場合は、MOHの可能性があります。我慢して飲み続けるのではなく、八丁堀3丁目クリニックにご相談ください。医師の指導のもとで安全に減薬を進めることができます。
Q. 頭痛の検査ではどんなことをしますか?
A. 八丁堀3丁目クリニックでは、以下の検査を行います。血圧測定(高血圧による頭痛の評価)、血液検査(貧血・甲状腺機能・炎症反応の確認)、動脈硬化検査(ABI/CAVI・高血圧が疑われる場合)、簡易SAS検査(いびきや日中の眠気を伴う場合、自宅実施・費用は3割負担で約3,000円)、心電図(高血圧の合併症評価)。
CT/MRI検査は院内では実施できませんが、必要な場合は連携医療機関(聖路加国際病院等)へ紹介状を作成いたします。
Q. 持続する頭痛の背景にある可能性がある病気は何ですか?
A. 慢性的に続く頭痛の原因として多いのは、緊張型頭痛と片頭痛です。これらに加えて、高血圧(特に後頭部の重い痛み・朝の頭痛)、睡眠時無呼吸症候群(SAS・起床時頭痛)、薬剤使用過多による頭痛(MOH・鎮痛薬の過剰使用)、甲状腺疾患(甲状腺機能低下症による頭痛)、貧血(酸素供給不足による頭痛)などが頭痛を引き起こすことがあります。
Q. 持続する頭痛はオンライン診療で相談できますか?
A. 初回の診察は対面での受診をお勧めします。血圧測定・血液検査など、頭痛の原因精査に必要な検査は院内で行う必要があるためです。ただし、治療方針が確定した後の継続フォロー(薬の効果確認・頭痛日誌のレビュー・処方の調整等)については、八丁堀3丁目クリニックではオンライン診療にも対応しています。
参考文献
- 日本頭痛学会「慢性頭痛の診療ガイドライン 2021」, 2021
- 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン 2019」, 2019
- 日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン 2020」, 2020
- International Headache Society「International Classification of Headache Disorders, 3rd edition (ICHD-3)」, 2018