症状

いびき・日中の眠気 — 考えられる原因・受診の目安・何科を受診すべきか

いびきと日中の強い眠気が続く場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。いびき・無呼吸の指摘・朝の頭痛・起床時の口の乾きを伴う場合は特に注意が必要です。症状が週に数回以上続く場合は内科・耳鼻咽喉科・呼吸器内科での受診をお勧めします。八丁堀3丁目クリニック(宝町駅徒歩3分)では、自宅で実施できる簡易SAS検査に対応しており、診断からCPAP治療まで院内で完結できます。

監修: 石田 和也(院長)公開日: 最終更新日:

こんな症状ありませんか?

以下のような症状が続いている方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があり、受診をご検討ください。ご自身では気づきにくい症状もあるため、ご家族から指摘されたサインも重要な手がかりです。

  • 大きないびきをかくと家族に指摘される
  • 寝ている間に呼吸が止まっていると指摘されたことがある
  • 朝起きても疲れが取れない、熟睡感がない
  • 日中に強い眠気を感じる、会議中や運転中に眠くなる
  • 起床時に頭痛がある、口やのどが乾いている
  • 夜中に何度も目が覚める、夜間にトイレに行く回数が増えた
  • 集中力が続かない、仕事のパフォーマンスが落ちている
  • 肥満、または最近体重が増えた
  • 高血圧や糖尿病などの生活習慣病を指摘されている

考えられる原因・疾患

いびきや日中の強い眠気は、いくつかの睡眠関連疾患が背景にあることがあります。以下に主な原因をご紹介します。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

最も頻度の高い原因です。睡眠中に上気道(のどの気道)が繰り返し閉塞し、10秒以上の無呼吸や低呼吸を伴う状態を指します。日中の強い眠気・朝の頭痛・集中力低下を引き起こすほか、中等症以上では高血圧・心筋梗塞・脳卒中などの心血管疾患リスクが2-3倍に上昇することが知られています。

上気道抵抗症候群(UARS)

SASの前段階とも言われる疾患で、明確な無呼吸は少ないものの、気道抵抗の増加による睡眠の分断化が起こり、日中の眠気や疲労感を引き起こします。SASと同様、簡易SAS検査での評価が可能です。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの分泌が低下すると、全身の代謝が落ち、だるさ・眠気・体重増加・むくみ・寒がりなどが現れます。SASと合併することも少なくなく、血液検査(TSH・FT4)で診断可能です。

不眠症・生活リズムの乱れ

交代勤務・夜型生活・カフェインの過剰摂取・就寝前のスマートフォン使用などによる睡眠の質の低下も、日中の眠気の原因になります。まずは生活習慣の見直しから始め、必要に応じて内服治療も検討します。

その他の睡眠障害

ナルコレプシー(突然の強い眠気発作)・むずむず脚症候群などの睡眠障害も、日中の眠気の原因となることがあります。これらは専門的な評価が必要な場合があり、必要に応じて睡眠専門医療機関をご紹介します。

受診の目安 — いつ病院に行くべきか

以下のいずれかに該当する場合は、内科・耳鼻咽喉科・呼吸器内科での受診をお勧めします。

  • 家族にいびきや無呼吸を指摘されたことがある場合: ご自身では気づきにくいため、ご家族の指摘はSASの重要なサインです
  • 日中の眠気が週3日以上ある場合: 特に会議中・運転中・食後の眠気が顕著な方は、睡眠の質の低下が疑われます
  • 起床時の頭痛や熟睡感のなさが2週間以上続く場合: 夜間の無呼吸による酸素不足のサインである可能性があります
  • 肥満・高血圧・糖尿病などの生活習慣病をお持ちで眠気を感じる場合: SASと生活習慣病は相互に悪影響を及ぼすため、合併の可能性を評価する意義があります

いびき・日中の眠気は何科を受診すればよいか

いびきや日中の眠気の相談は、内科・耳鼻咽喉科・呼吸器内科が第一選択です。耳鼻咽喉科でも上気道の閉塞そのものの評価は可能ですが、SASの確定診断(簡易SAS検査)とCPAP治療の導入・管理は内科で行われるのが一般的です。

八丁堀3丁目クリニックでは、内科としてSASの診断から治療(CPAP導入・月次管理)まで院内で完結できる体制を整えています。簡易SAS検査(ご自宅で実施できる睡眠時無呼吸の検査)に対応しており、扁桃肥大や鼻中隔弯曲症など耳鼻科的な治療が必要なケースでは、連携医療機関へのご紹介も可能です。

八丁堀3丁目クリニックでの診療の流れ

八丁堀3丁目クリニック(東京都中央区八丁堀3-2-5 八丁堀医療ビル2F・東京メトロ宝町駅A4出口より徒歩3分・JR八丁堀駅B2出口より徒歩5分)では、以下の流れでSASの診断と治療を行っています。オフィス街の立地を活かし、平日午前・昼休み・終業後の受診にも対応しています。

1. 初診・問診(約20分)

睡眠の質・いびきの頻度・日中の眠気(エプワース眠気尺度で数値化)・生活習慣・既往歴・家族からの指摘内容をお伺いします。Web予約またはLINE予約に対応しており、当日の空き状況もオンラインで確認可能です。

2. 簡易SAS検査(ご自宅で実施)

貸出機器をお持ち帰りいただき、ご自宅で1晩装着していただきます。来院の必要はありません。機器の返却は翌日の郵送でも来院でも対応可能です。検査費用は3割負担で約3,000円程度です。

3. 結果説明(約20分・1-2週間後)

検査結果(AHI: 無呼吸低呼吸指数)をお伝えし、重症度に応じた治療方針をご説明します。中等症以上(AHI ≥ 15)の場合はCPAP治療の対象となります。なお2026年6月の保険診療改定により、簡易SAS検査でもCPAP導入が可能な範囲が拡大する予定であり、最新の基準に沿ってご案内いたします。

4. CPAP導入・継続管理

CPAP機器の装着トレーニングと初期設定を院内で行います。導入後は月1回の外来で使用状況のデータを確認し、マスクの調整や治療効果の評価を継続します。出張の多い方にはオンライン診療でのCPAP管理にも対応しています(初診は対面が必要です)。

考えられる主な疾患

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

最も頻度の高い原因です。SASの確定診断(簡易SAS検査)とCPAP治療に対応しています。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモン低下により眠気・だるさ・体重増加が現れます。SASとの合併も少なくありません。

よくあるご質問

Q. いびき・日中の眠気はどのくらい続いたら病院に行くべきですか?

A. ご家族からいびきや無呼吸を指摘されている方、日中の眠気が週3日以上続いている方は、症状が継続している時点で一度受診をお勧めします。SASは放置すると心血管疾患のリスクが高まるため、「しばらく様子を見る」よりも早期の診断が有益です。特に運転業務に従事されている方は、症状が軽くても早めにご相談ください。

Q. いびき・日中の眠気で何科を受診すればいいですか?

A. 内科・耳鼻咽喉科・呼吸器内科が第一選択です。八丁堀3丁目クリニックでは、内科としてSASの診断からCPAP治療まで対応しています。耳鼻科的な治療(扁桃肥大・鼻中隔弯曲症の手術等)が必要な場合は、連携医療機関へご紹介します。

Q. いびきを軽くする生活習慣はありますか?

A. はい、以下の生活習慣の見直しが有効です。減量(特に首周りの脂肪が上気道を圧迫するため、体重が5-10%減るだけでもいびきが軽減することがあります)、横向き寝(仰向けで寝ると舌根が喉に落ちやすく、いびきが強くなります)、飲酒を控える(特に就寝前3時間以内のアルコールは上気道の筋肉を弛緩させ、いびきや無呼吸を悪化させます)、禁煙(喫煙は上気道の炎症を引き起こし、いびきを悪化させます)。ただし、生活習慣の見直しだけで改善しない場合は、CPAP治療などの医療的介入をご検討ください。

Q. いびき・日中の眠気の検査ではどんなことをしますか?

A. 八丁堀3丁目クリニックでは、ご自宅で実施できる簡易SAS検査(簡易型睡眠時無呼吸検査)を実施しています。貸出機器を一晩ご自宅で装着し、睡眠中の呼吸・酸素飽和度・心拍などを記録します。来院不要・費用は3割負担で約3,000円程度です。より詳細な評価が必要な場合は、精密PSG検査(入院での終夜睡眠ポリグラフィ検査)が可能な連携医療機関をご紹介します。

Q. いびき・日中の眠気の背景にある可能性がある病気は何ですか?

A. 最も多いのは睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。その他、上気道抵抗症候群・甲状腺機能低下症・不眠症・ナルコレプシーなどが原因となることがあります。またSASは高血圧・糖尿病・脂質異常症と相互に悪影響を及ぼすため、これらの生活習慣病をお持ちの方は特に注意が必要です。

Q. いびき・日中の眠気はオンライン診療で相談できますか?

A. 初回の診察は対面で行わせていただいています。SASの診断には簡易SAS検査が必要であり、機器の説明と問診を直接行うためです。ただし、CPAP治療開始後の継続管理(月次フォロー)については、出張の多い方などにオンライン診療での対応も行っています。詳しくはお電話またはご来院時にご相談ください。

参考文献

  1. 日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン 2020」, 2020
  2. 厚生労働省「e-ヘルスネット「睡眠時無呼吸症候群 / SAS」」
  3. American Academy of Sleep Medicine「International Classification of Sleep Disorders (ICSD-3), 3rd Edition」, 2014