症状

のどの渇き・頻尿 — 健診結果や体重変化とあわせて考える

のどの渇きや尿量の増加は高血糖でみられることがありますが、トイレが近い症状には膀胱、薬、水分・カフェイン摂取など別の原因もあります。八丁堀3丁目クリニックでは、血糖値・HbA1cを院内で測定し、約10分を目安に結果をご説明します。1型糖尿病を含む糖尿病診療とCGMの導入・継続管理に対応し、インスリンポンプについてもご相談いただけます。

監修: 石田 和也(院長)公開日: 最終更新日:

症状と健診結果を一緒に確認しましょう

糖尿病は初期に自覚症状がほとんどないこともあります。一方、血糖値が高い状態が進むと、のどの渇き、飲水量や尿量の増加、体重減少、倦怠感などが現れる場合があります。健診結果が手元にある方は、症状が始まった時期とあわせて確認すると受診時の手がかりになります。

  • 健診で血糖値またはHbA1cの異常を指摘された
  • 以前より水分を取る量や尿の量が増えた
  • 少量でも何度も尿意があり、仕事や睡眠に支障がある
  • 食事量が大きく変わっていないのに体重が減った
  • 強い疲れや目のかすみなども気になる
  • 動悸、発汗、手の震えなどが体重減少と重なっている
  • 利尿薬などの服用や、カフェイン・アルコールの摂取が増えた

考えられる主な原因

のどの渇きや頻尿だけで原因を決めることはできません。尿量そのものが増えたのか、1回量は少ないまま回数が増えたのか、健診結果やほかの症状があるかを分けて考えます。

糖尿病などによる高血糖

血糖値が高い状態では、尿に糖が排出されることで尿量が増え、のどの渇きや多飲につながることがあります。体重減少や倦怠感を伴う場合、または健診で血糖異常を指摘されている場合は、血糖値やHbA1cなどを用いて評価します。

HbA1cは糖尿病の評価に用いる重要な検査ですが、HbA1cだけで診断を確定するものではありません。血糖値、症状、過去の検査結果などを合わせて医師が判断し、追加検査や別の日の再検査が必要になる場合があります。

1型糖尿病

1型糖尿病は若い方だけでなく成人でも発症し、のどの渇き、多飲・多尿、体重減少、強い倦怠感などが比較的短期間に進むことがあります。吐き気・嘔吐、腹痛、意識がぼんやりするなどの症状を伴う場合は、救急受診が必要です。

八丁堀3丁目クリニックでは、1型糖尿病の診療とCGM(持続血糖測定器)の導入・継続管理に対応しています。インスリンポンプの対応についてもご相談いただけます。病状や必要な治療に応じて専門医療機関とも連携します。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

体重減少に動悸、発汗増加、手の震えなどが重なる場合は、バセドウ病などの甲状腺機能亢進症も検討します。診断は症状だけで決めず、甲状腺ホルモンや自己抗体などの血液検査を組み合わせて行います。

甲状腺エコーが必要な場合は、基本的に提携先の医療機関で実施します。検査結果を踏まえた診療や、バセドウ病などの内服治療・継続管理は八丁堀3丁目クリニックで対応しています。

尿崩症

尿崩症では、尿を濃縮する働きに関わるホルモンの不足や腎臓の反応低下などにより、薄い尿が多量に出て、強い口渇や多飲が現れます。血糖異常だけでは説明できない著しい多尿がある場合は、電解質や尿の状態などを含む追加評価が必要です。

八丁堀3丁目クリニックで初期評価を行い、確定診断や治療導入に専門的な検査が必要な場合は専門医療機関へご紹介します。診断と治療が安定した後は、病状に応じて継続管理にも対応します。

膀胱・前立腺など排尿に関わる原因

1回の尿量は少ないのに回数が多い、急に強い尿意が出る、排尿時に痛む、残尿感がある、尿が出にくいといった場合は、過活動膀胱、尿路感染症、前立腺の病気など、泌尿器科領域の原因も考えます。

水分摂取、薬、睡眠などの影響

水分やカフェイン、アルコールの摂取量、利尿作用のある薬などによって、尿量や排尿回数が増えることがあります。夜間頻尿には睡眠の問題、睡眠時無呼吸症候群、心臓や腎臓の病気などが関係する場合もあります。服用中の薬は自己判断で中止せず、受診時にお薬手帳をご提示ください。

受診を考える目安

症状が何日続いたかだけで一律に判断するのではなく、急な変化、生活への支障、健診結果、ほかの症状の有無を確認します。次のような場合は内科などへご相談ください。

  • のどの渇き、飲水量や尿量の増加が続く、または悪化している
  • 健診で血糖値やHbA1cの異常を指摘されたままになっている
  • 体重減少、強い倦怠感、目のかすみなどを伴う
  • 動悸、発汗、手の震えなど内分泌疾患を疑う症状が重なっている
  • 排尿回数が増え、仕事や睡眠など日常生活に支障がある
  • 服用中の薬を変更してから症状が始まった

何科を受診すればよいですか

のどの渇きに加えて飲水量や尿量の増加、体重減少、健診での血糖異常がある場合は、まず内科または糖尿病内科でご相談ください。動悸、発汗、手の震えなどが重なる場合も、内科や内分泌領域を扱う診療科が受診先の候補になります。

少量ずつ何度も排尿する、急な尿意、排尿時痛、残尿感、尿が出にくい症状が中心の場合は、泌尿器科が適していることがあります。最初の診察や検査で別の診療科が適切と判断した場合は、必要に応じて専門医療機関への受診をご案内します。

八丁堀3丁目クリニックでの初期評価と継続管理

八丁堀3丁目クリニックでは、症状の経過、健診結果、体重変化、服用中の薬などを確認し、必要に応じて血糖値、HbA1c、腎機能、甲状腺機能などの血液検査や尿検査を検討します。検査項目と結果が出る時期は、症状や受診時の状態によって異なります。

血糖値とHbA1cは院内で測定し、約10分を目安に結果をご説明します。ただし、HbA1cの結果だけで診断や治療内容が一律に決まるわけではありません。血糖値、症状、過去の検査結果などを合わせて判断し、必要な場合は再検査や追加検査をご案内します。

2型糖尿病に加えて1型糖尿病の診療にも対応し、CGMの導入から継続管理まで行っています。インスリンポンプの対応についてもご相談いただけます。甲状腺エコーや尿崩症の確定診断など、専門的な検査が必要な場合は提携先・専門医療機関と連携し、安定後の継続管理をご相談いただけます。

受診時にお持ちいただきたいもの

健康診断や他院の検査結果、お薬手帳、体重の記録があればお持ちください。症状が始まった時期、1日に飲むおおよその量、排尿の回数や1回量の印象、夜間に起きる回数も、分かる範囲でメモしておくと診察の参考になります。

受診前の食事と水分について

このページの情報だけをもとに、自己判断で食事や水分を抜かないでください。必要な検査は受診時の状態によって異なります。予約時に個別の案内があった場合は、その指示に従ってください。

水分を取れる状態であれば、のどが渇いているのに水分を我慢せず、水や無糖のお茶などで補給してください。糖分の多い清涼飲料水だけを水分補給に用いると、血糖値がさらに上がる可能性があります。嘔吐して水分を取れない、意識がぼんやりするなどの症状がある場合は救急受診をご検討ください。

治療と通院方法は結果に応じて相談します

検査と診察の結果に応じて、生活上の注意、治療、追加検査、次の受診先をご案内します。オンライン診療を利用できるかは、診断、病状、必要な検査や治療内容を確認したうえで個別に判断します。

考えられる主な疾患

糖尿病

健診結果、血糖値、HbA1c、症状などを合わせて診断と治療方針を検討します。

バセドウ病などの甲状腺疾患

体重変化、動悸、発汗などが重なる場合は、甲状腺機能を評価し、必要な治療・継続管理に対応します。

よくあるご質問

Q. 健診で血糖値やHbA1cを指摘され、のども渇きます。受診した方がよいですか?

A. 健診での血糖異常に、のどの渇き、飲水量や尿量の増加、体重減少などが重なる場合は、早めに内科または糖尿病内科へご相談ください。健診結果を持参すると、過去の数値と現在の状態を合わせて確認できます。

Q. HbA1cを測れば、その日に糖尿病と診断できますか?

A. 八丁堀3丁目クリニックでは、血糖値とHbA1cを院内で測定し、約10分を目安に結果をご説明します。ただし、HbA1cだけで一律に糖尿病と診断するものではありません。血糖値、症状、過去の検査結果などを合わせて医師が判断し、結果の組み合わせによっては別の日の再検査や追加検査が必要です。

Q. 1型糖尿病やCGM・インスリンポンプについて相談できますか?

A. はい。八丁堀3丁目クリニックでは1型糖尿病の診療と、CGM(持続血糖測定器)の導入・継続管理に対応しています。インスリンポンプの対応についても、現在の治療内容やご希望を確認したうえでご相談いただけます。使用中の機器や治療内容が分かる資料をお持ちの場合は、受診時にご提示ください。病状や必要な治療に応じて専門医療機関とも連携します。

Q. 受診前は食事を抜いた方がよいですか?

A. このページの情報だけをもとに、自己判断で食事や水分を抜かないでください。必要な検査は症状や受診時の状態によって異なります。予約時に個別の案内があった場合は、その指示に従ってください。

Q. 受診時に何を持って行けばよいですか?

A. 健康診断や他院の検査結果、お薬手帳、体重の記録があればお持ちください。症状が始まった時期、飲水量、排尿回数、夜間に起きる回数なども、分かる範囲でメモしておくと診察の参考になります。

Q. のどの渇き・頻尿は何科を受診すればよいですか?

A. 飲水量や尿量の増加、体重減少、健診での血糖異常がある場合は、まず内科または糖尿病内科でご相談ください。バセドウ病などの甲状腺疾患や尿崩症も鑑別に含まれます。排尿時痛、残尿感、尿が出にくいなど排尿そのものの症状が中心の場合は、泌尿器科が適していることがあります。

Q. のどの渇き・頻尿はオンライン診療で相談できますか?

A. 原因を調べる初期評価では、診察や血液検査・尿検査が必要になることがあるため、対面受診をご検討ください。その後オンライン診療を利用できるかは、診断、病状、必要な検査や治療内容に応じて個別に判断します。救急受診が必要な症状がある場合は、オンライン診療を待たないでください。

参考文献

  1. 日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024「1章 糖尿病診断の指針」」, 2024 [Link]
  2. 日本糖尿病学会「糖尿病ってどんな病気?」 [Link]
  3. 日本糖尿病学会「糖尿病合併症について」 [Link]
  4. 日本甲状腺学会「甲状腺疾患診断ガイドライン2024「バセドウ病の診断ガイドライン」」, 2024 [Link]
  5. 日本泌尿器科学会「夜間、何度も排尿で起きる」 [Link]
  6. 難病情報センター「下垂体性ADH分泌異常症(指定難病72)」 [Link]