症状

慢性疲労 — 考えられる原因・受診の目安・何科を受診すべきか

「疲れが取れない」「だるさがずっと続く」「休んでも回復しない」という慢性的な疲労感は、糖尿病・甲状腺機能低下症・貧血・睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの治療可能な疾患が背景にある可能性があります。「ただの疲れ」と思って放置せず、2週間以上続く場合は内科での血液検査をお勧めします。八丁堀3丁目クリニック(東京都中央区八丁堀・宝町駅徒歩3分)では、慢性疲労の原因となる疾患の血液検査・精密検査に幅広く対応しています。

監修: 石田 和也(院長)公開日: 最終更新日:

こんな症状ありませんか?

以下のような疲労感が続いている方は、背景に治療可能な疾患がある可能性があります。「年齢のせい」「仕事が忙しいから」と片付けず、受診をご検討ください。

  • 十分に睡眠を取っているのに朝起きても疲れが取れない
  • 休日に休んでも月曜日にはもうだるい
  • 以前はできていたことが疲れてできなくなった
  • 階段を上るだけで息切れするようになった
  • 集中力が続かない、仕事のパフォーマンスが落ちている
  • 体がむくむ、寒がりになった
  • 顔色が悪い、めまいがする
  • いびきをかく、日中に強い眠気がある
  • 健診で血糖値や甲状腺、貧血の異常を指摘されたことがある

考えられる原因・疾患

慢性的な疲労の背景には、血液検査で診断可能な内科疾患が隠れていることがあります。以下に主な原因をご紹介します。

甲状腺機能低下症(橋本病)

甲状腺ホルモンの分泌が低下する疾患で、慢性疲労の原因として見落とされやすい代表的な疾患です。疲労感・寒がり・体重増加・むくみ・便秘・皮膚の乾燥・集中力低下などが現れます。中高年の女性に特に多い疾患ですが、男性にも見られます。血液検査(TSH・FT4)で診断可能です。八丁堀3丁目クリニックでは甲状腺の血液検査(TSH・FT4)を院内で実施しており、エコー検査が必要な場合は近隣の検査専門クリニックで検査を実施していただき、結果は八丁堀3丁目クリニックでご説明します。

→ 甲状腺疾患の詳しい解説と八丁堀3丁目クリニックでの治療(/conditions/thyroid/)

糖尿病

血糖値が慢性的に高い状態が続くと、ブドウ糖をエネルギーとして十分に利用できなくなり、全身の倦怠感・疲れやすさが生じます。特に2型糖尿病は初期症状が乏しく、「なんとなくだるい」という段階で発見されることも少なくありません。八丁堀3丁目クリニックではHbA1c迅速測定(採血後約10分で結果)に対応しています。

→ 糖尿病の詳しい解説と八丁堀3丁目クリニックでの治療(/conditions/diabetes/)

貧血(鉄欠乏性貧血)

血液中のヘモグロビンが低下し、全身への酸素供給が不足する状態です。疲れやすさ・息切れ・めまい・動悸・顔色不良が主な症状です。月経のある女性に特に多く見られますが、消化管出血(胃潰瘍等)による貧血は男性にも起こります。血液検査(血算・フェリチン)で診断可能です。

→ 貧血の詳しい解説(/conditions/anemia/)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠中の無呼吸・低呼吸によって睡眠の質が著しく低下し、日中の強い疲労感・眠気を引き起こします。本人は気づいていなくても、ご家族からいびきや無呼吸を指摘されている場合は可能性が高いです。八丁堀3丁目クリニックでは自宅で実施できる簡易SAS検査に対応しています。

→ 睡眠時無呼吸症候群の詳しい解説と八丁堀3丁目クリニックでの治療(/conditions/sleep-apnea/)

→ いびき・日中の眠気の診療(/symptoms/snoring-and-sleepiness/)

うつ病・適応障害

慢性的な疲労感は、うつ病や適応障害などのメンタルヘルスの問題から生じることもあります。意欲の低下・不眠(または過眠)・食欲の変化・気分の落ち込みを伴う場合は、心療内科・精神科への相談も選択肢です。八丁堀3丁目クリニックでは、まず内科的な原因(甲状腺・貧血・糖尿病等)を除外した上で、必要に応じて心療内科への紹介状を作成いたします。

その他の原因

慢性腎臓病(CKD)・肝機能障害・ビタミンD欠乏・副腎機能低下症・慢性感染症(肝炎ウイルス等)なども慢性疲労の原因となります。「何が原因かわからない」場合こそ、幅広い血液検査で網羅的にスクリーニングすることが有効です。

受診の目安 — いつ病院に行くべきか

以下のいずれかに該当する場合は、内科での血液検査をお勧めします。

  • 疲労感が2週間以上続いている場合: 甲状腺・貧血・糖尿病など、治療可能な原因がないかを血液検査でスクリーニングする意義があります
  • 十分な睡眠を取っても疲れが取れない場合: SASや甲状腺機能低下症のように、睡眠時間では解決しない原因がある可能性があります
  • 体重減少・微熱・盗汗を伴う場合: 悪性腫瘍や血液疾患の可能性があり、早急な精密検査が必要です
  • 息切れ・動悸・めまいを伴う場合: 貧血や心疾患の可能性があります
  • 家族からいびきや無呼吸を指摘されている場合: SASの簡易SAS検査による評価が推奨されます
  • 健診で血糖値・甲状腺・貧血の異常を過去に指摘されている場合: 放置している異常値が慢性疲労の原因である可能性があります

慢性疲労は何科を受診すればよいか

「疲れが取れない」「だるい」という症状で何科を受診すべきか迷う方は多いですが、まず内科を受診することをお勧めします。慢性疲労の原因として頻度が高い甲状腺機能低下症・糖尿病・貧血・SASはすべて血液検査と内科的な精密検査で診断可能だからです。

「疲れは心の問題では?」と考えて心療内科を最初に受診される方もいますが、甲状腺機能低下症やSASは症状がうつ病と似ているため、内科疾患を先に除外することが重要です。内科的な原因が見つからない場合に、改めて心療内科・精神科への紹介を検討します。

八丁堀3丁目クリニックでは、内科・糖尿病内科として慢性疲労の原因となる疾患の血液検査(血糖・HbA1c・甲状腺機能・血算・肝機能・腎機能・ビタミンD等)と簡易SAS検査に幅広く対応しています。甲状腺エコー検査が必要な場合は近隣の検査専門クリニックと連携しています。「何科に行けばいいかわからない」という方も、まず八丁堀3丁目クリニックにご相談ください。

八丁堀3丁目クリニックでの診療の流れ

八丁堀3丁目クリニック(東京都中央区八丁堀3-2-5 八丁堀医療ビル2F・都営浅草線 宝町駅A4出口より徒歩3分・JR京葉線 八丁堀駅A3出口より徒歩5分)では、以下の流れで慢性疲労の原因精査を行っています。

1. 初診・問診(約15〜20分)

疲労感の程度・持続期間・日常生活への支障・睡眠の状態・体重変動・食欲の変化・気分の変化・既往歴・服用中の薬・健診歴をお伺いします。Web予約またはLINE予約に対応しています。

2. 血液検査・尿検査(初診当日に実施可能)

慢性疲労の原因スクリーニングとして、以下の項目を一括で検査します。

  • 血算(貧血・白血球異常の評価)
  • 血糖・HbA1c(糖尿病の評価・院内迅速測定で約10分)
  • 甲状腺機能(TSH・FT4)
  • 肝機能(AST・ALT・γ-GTP)
  • 腎機能(クレアチニン・eGFR)
  • 電解質(ナトリウム・カリウム)
  • フェリチン(鉄の貯蔵量・隠れ貧血の評価)
  • ビタミンD
  • 炎症反応(CRP)

3. 睡眠検査(いびき・眠気がある場合)

いびきや日中の眠気を伴う場合は、簡易SAS検査(ご自宅で実施できる睡眠時無呼吸の検査)をご提案します。貸出機器をお持ち帰りいただき、ご自宅で1晩装着していただきます。費用は3割負担で約3,000円です。甲状腺エコー検査が必要な場合は、近隣の検査専門クリニックで検査を実施していただき、結果は八丁堀3丁目クリニックでご説明します。

4. 結果説明・治療方針のご相談(再診時)

血液検査の結果をもとに、疲労の原因疾患を特定し、治療方針をご説明します。

  • 甲状腺機能低下症: 甲状腺ホルモン補充療法(レボチロキシン)
  • 糖尿病: 食事療法・運動療法・薬物療法
  • 貧血: 鉄剤内服・原因精査
  • SAS: CPAP治療
  • 内科疾患が否定された場合: 心療内科・精神科への紹介状を作成

考えられる主な疾患

甲状腺機能低下症

慢性疲労の代表的な原因。血液検査で診断可能です。

糖尿病

「なんとなくだるい」が初期症状であることが多い疾患です。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠の質低下による日中の疲労感。簡易SAS検査に対応しています。

貧血

酸素供給不足による疲労感。血液検査(血算・フェリチン)で診断可能です。

よくあるご質問

Q. 疲れやすさ・だるさはどのくらい続いたら病院に行くべきですか?

A. 疲労感が2週間以上続いている場合は受診をお勧めします。風邪の後の一時的な疲れや、繁忙期の疲労は休養で改善しますが、休んでも回復しない疲れは甲状腺機能低下症・糖尿病・貧血・SASなどの内科疾患が背景にある可能性があります。特に体重減少・微熱・盗汗を伴う場合は、悪性腫瘍や血液疾患の可能性もあるため、早めに受診してください。

Q. 疲れやすさ・だるさで何科を受診すればいいですか?

A. まず内科を受診してください。慢性疲労の原因として頻度が高い甲状腺機能低下症・糖尿病・貧血・SASはすべて内科で診断・治療可能です。八丁堀3丁目クリニックでは、これらの疾患を網羅的に評価する血液検査を初診当日に実施できます。内科的な原因が見つからない場合は、心療内科・精神科への紹介状を作成いたします。

Q. 疲れやすいときに気をつけることはありますか?

A. 以下の点に注意してください。無理に頑張りすぎない(慢性疲労は「気合で治る」ものではなく、背景に疾患がある場合は治療が必要です)、カフェインに頼りすぎない(コーヒーやエナジードリンクで一時的に覚醒しても、根本的な原因は解決しません)、睡眠の質を意識する(いびきをかいていないか、夜間に何度も目が覚めていないか、ご家族に確認してください)、規則正しい食事(鉄分・ビタミンD・たんぱく質が不足すると疲労感が悪化します)、飲酒を控える(アルコールは睡眠の質を低下させ、疲労を悪化させます)。

Q. 慢性疲労の検査ではどんなことをしますか?

A. 八丁堀3丁目クリニックでは、慢性疲労の原因スクリーニングとして以下の検査を一括で行います。血液検査(血算(貧血)・血糖・HbA1c(糖尿病)・甲状腺機能(TSH・FT4)・肝機能・腎機能・フェリチン(鉄貯蔵量)・ビタミンD・炎症反応(CRP))、甲状腺エコー(近隣の検査専門クリニックで実施・結果説明は八丁堀3丁目クリニック)、簡易SAS検査(いびきや日中の眠気を伴う場合・自宅実施・費用は3割負担で約3,000円)。

HbA1cは院内迅速測定に対応しており、採血後約10分で結果をお伝えできます。その他の血液検査結果は3〜5営業日後にお伝えします。

Q. 慢性疲労の背景にある可能性がある病気は何ですか?

A. 慢性的な疲労の原因として多い疾患は以下の通りです。甲状腺機能低下症(橋本病・特に中高年女性に多い)、糖尿病(2型糖尿病・初期症状が「なんとなくだるい」であることが多い)、貧血(鉄欠乏性貧血・月経のある女性に特に多い)、睡眠時無呼吸症候群(SAS・いびきを伴う場合)、うつ病・適応障害(気分の落ち込み・意欲低下を伴う場合)、慢性腎臓病(CKD)・肝機能障害(健診で異常を指摘されている場合)。

Q. 慢性疲労はオンライン診療で相談できますか?

A. 初回は対面での受診が必要です。慢性疲労の原因精査には血液検査が不可欠であり、八丁堀3丁目クリニックでの採血が必要です。ただし、原因が特定されて治療を開始した後の継続管理(薬の効果確認・血液検査結果の説明・生活習慣の相談等)については、オンライン診療にも対応しています。

参考文献

  1. 日本甲状腺学会「甲状腺疾患診断ガイドライン 2021」, 2021
  2. 日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン 2024」, 2024
  3. 日本血液学会「血液専門医テキスト(改訂第4版)」
  4. 厚生労働省「e-ヘルスネット「貧血の予防と改善」」